このエラーは、以下のような理由で発生します。
- 該当製品のライセンスが有効でない
- ライセンスファイルのフォーマットエラー
- ライセンス サーバーとクライアントのライセンスのミスマッチ
- 冗長サーバー(redundant server)構成での利用
ライセンスに含まれていない製品を使用しようとすると、このエラーが発生することがあります。
これを確認するには、ライセンス ファイルをテキスト エディターで開き、該当の製品が含まれているかどうか調べます。ライセンス ファイルの保存場所については、以下のソリューションをご参照ください。
MATLAB のライセンスファイルのファイル名と保存場所を教えてください。
ご利用の PC 上に「network.lic」のみが存在する場合、ネットワークライセンスを使用していることを示します。
このファイルには、ライセンスに含まれる製品の情報が記載されていませんので、ライセンス管理者へ連絡し、ライセンス マネージャー サーバー マシン上の「license.dat」ファイルを確認します。
2. ライセンス ファイルのフォーマットエラー
有効なライセンスを持っている場合、ライセンス ファイルのフォーマットの問題により、このエラー発生している可能性があります。
この問題を回避するには、ライセンスファイルに含まれる #、SERVER、DAEMON、INCREMENT 等の文字列がすべて左揃えで始まることを確認してください。「INCREMENT」行が直前の INCREMENT 行の末尾で折り返され、省略されてしまうことがあります。
Individual ライセンスまたは Designated Computer ライセンスをご利用の場合、再アクティベーションを実施することで、ライセンス ファイルを自動的に正しいものに更新することができます。
3. ライセンス サーバーとクライアントのライセンスのミスマッチ
ライセンスマネージャー ログファイルの UNSUPPORTED 行にこのエラーが表示され、ログ行で引用されているハッシュ コードがサーバー上のライセンス ファイルの INCREMENT 行のハッシュ コードと一致しない場合、クライアント マシンが以下のいずれかを行っていることを示します。
- ライセンス パス上に存在する古いライセンスファイルを参照している。この場合、以前のライセンス ファイルを削除する必要があります。
- network.lic ファイルに INCREMENT 行が記載されている。この場合、network.lic からすべての INCREMENT 行を削除する必要があります。
- サーバー上でライセンスファイルを更新する前から実行されていた、古い MATLAB プロセスが残っている。 この場合、プロセスを停止する必要があります。
4. 冗長サーバー(redundant server)構成での利用
冗長サーバー(redundant server)構成でネットワーク ライセンスを使用している環境で、MATLAB クライアントがツールボックスのライセンスをチェックアウトしようとする時に、このエラーが発生することがあります。詳細については、以下のソリューションをご参照ください。
冗長サーバー(redundant server)環境で License Manager Error -5 が発生します。